2011年8月22日月曜日

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ある作品を見た時に、好きか嫌いか、ではなくて、良いか悪いかという判断基準で批評をする人がアートをちょっとかじってるような若者(自分もだけど笑)に多いけど、そこで意見を求められても私は何も言えない(っていうか言わない)ことに最近これじゃだめなのかなとか思ったりもして、でもそれには理由があって、作品って多面的なものだと思うからひとつの解釈で良し悪しを決めるなんて不可能だと思うわけ。言葉にすることによって解釈の範囲が制限されることにも抵抗がある。(でももちろん言葉にすることは大事だから困る。)

でもそれってアートだけじゃなくて、生活上にも言えることで。
人に対しても何にしても。
ある人が、この映画を好きだっていうような人は何も分かってないみたいなことを言ってて、なんか、その考え方が自分に跳ね返ってきた。逆に気付かされたというか。客観的に自分を見たというか。
見える一部分のイメージに捕われてこんなにも狭い物差しで物事の取捨選択をしていたのか、と思うと、私は随分色々なおもしろいことを見逃してきたのかも、と感じたわけです。
日々偏見はだめだなーと思ってはいるけど、あの言葉でリアルにガツーンと改めて思い知った。だからといって交友関係を広げようとかそういう結論ではなくて、心の持ちよう、見方の話。